4thアルバム『サニーデイ・サービス』レビュー by松本素生(GOING UNDER GROUND/ SxOxU)
8thアルバム『本日は晴天なり』の発売を記念し、7日間連続で、サニーデイの今までのアルバムについて、いろいろな方々に書いて頂いたレビューを紹介していく<サニーデイ・サービス review week>!
本日のレビューは、4thアルバム『サニーデイ・サービス』を松本素生さんに書いて頂きました!
サニーデイ・サービス
『サニーデイ・サービス』
1997年10月22日 発売 MDCL1321
¥3,059
1. baby blue
2. 朝
3. NOW
4. 枯れ葉
5. 虹の午後に
6. Wild Grass Picture
7. PINK MOON
8. 星を見たかい?
9. 雨
10. そして風は吹く
11. 旅の手帖
12. bye bye blackbird
「ロックバンド、サニーデイの誕生」
音数少なっ!1曲目の「baby blue」からバンドとしての塊感が飛躍的に上がっているのが分かるアルバム。
前作の『愛と笑いの夜』で手に入れたロックバンド感をよりフィジカルに体現したのがこのアルバムだと思う。
そしてこの作品から曽我部氏のヴォーカルは神がかってくる。
フォークもネオアコもグランジもあの当時の音楽の良い部分がぎっしり詰まっている。
ロックバンド、サニーデイの誕生。
ギターやベースの鳴り方、バンドのタイム感、そして曲そのものがいちいちセンス良すぎる。全曲名曲名演!!!
僕自身、何度もバンドでコピーしましたが到底追いつけない演奏。あの三人でないと成立しない音楽の魔法がこの作品にはある。5曲目の「虹の午後に」に至っては魔法を通り過ぎてドラッギーな感すらある。
この作品をサニーデイの名盤と挙げる人は多い。ご多分にもれず僕もそのひとり。この作品を境に三人のサニーデイ・サービスから、集合体としてのサニーデイに変わっていく。
松本素生(GOING UNDER GROUND/ SxOxU)
松本素生
GOING UNDER GROUNDのヴォーカル、ギター。
バンド内の多くの楽曲の作詞、作曲を手がける。
THE COLLECTORS、KinKi Kids(作詞のみ)、中村雅俊、松たか子、MEG、藤井フミヤなどに楽曲を提供。
<ROCK IN JAPAN FESTIVAL>など、ライヴ・イベントではDJとしても活躍しており、2009年にはMIX CD『ROCK THE MIX 2』を発表。
ソロとしては“SxOxU”名義による『SxOxU』(2009年)に続くニュー・リリース、常田真太郎(from スキマスイッチ)らをプロデューサーに迎えたミニ・アルバム『素生』が3月17日に発売。
GOING UNDER GROUNDのレコード会社移籍第1弾シングル、5月19日発売!
プロデューサーにヒダカトオル氏(BEAT CRUSADERS)を迎えたシングアロング・ソング!
TV東京系アニメ「家庭教師ヒットマンREBORN!」オープニングテーマとしてオンエア中。
new single『LISTEN TO THE STEREO!!』
発売日:2010年5月19日
<GOING盤> PCCA-70282 ¥1,050(tax in)
<REBORN!盤> PCCA-70283 ¥1,050(tax in)